賃貸アパートやマンション、賃貸住宅などを借りている場合には、いずれは退去することになります。
その際に、想定していなかったトラブルが発生することも…。
その原因のひとつが「原状回復費用」です。
賃貸物件を借りている場合には借手は借りた当初のまま、元通りにして返す必要があります。
しかし、壁紙クロスの汚れは見学時から有った!無かった!そうしたトラブルが発生することも…。
そうした時にはどこに相談すればいいのでしょうか。
今回は原状回復のトラブル時に適した相談先についてご紹介します。引っ越しを考えているなら、是非参考にしてみてください。
自治体の消費者センター
困った時には、早めにお住まいの自治体の消費生活センターに相談しましょう。
原状回復費用をすべて請求されてしまった!というだけでなく、退去費用に納得がいかない!という場合の相談先になります。
全国各地に相談窓口が設置されているので、最寄りの窓口に相談するとよいでしょう。
消費生活センターというと、商品のトラブル対応のイメージがあるかと思います。
しかし、それだけでなく高額な退去費用など、消費生活の相談を受け付けています。
たとえば、賃貸住宅であれば、大家さんとトラブルになることも。こんな場合も対応してくれます。
トラブルの相手が管理会社や貸手となる大家さんである場合は、こうした相談窓口に連絡しましょう。
ちなみに、原状回復工事について、どっちが費用を負担するのかで揉めることが多いのですが、基本は「原状回復ガイドライン」に則って解決していきます。
通常の範囲内で生活をしていたのなら、基本的に貸手が原状回復工事費用を負担することになります。
ただし、故意により入居者自身のミスにより、汚れ、破損、劣化を招いた場合には借手の負担になります。
原状回復の費用負担割合は、経過年数・入居年数によって変わります。
たとえば、入居してすぐに壁紙クロスの貼り替えが必要となったとしたら?これは入居者の費用負担となります。
しかし、このガイドラインを知らずに、貼り替えたりするとトラブルになるので注意が必要です。
入居者もある程度、原状回復についての知識は頭に入れておきましょう。
入居して3年以上というタイミングで壁紙クロスの貼り替えが必要となった場合には、経年劣化というガイドラインに当てはまる可能性があり、入居者と貸手の費用負担が50%ずつになります。
退去する際にいくらくらい費用がかかるのかと言えば以下を参考にしてみてください。
・ワンルーム15,000~30,000円
・1LDK 20,000~40,000円
基本的に、壁紙クロスなどは喫煙などで変色したとしても、6年以上その部屋に住んでいれば、経過年数が考慮されやすくなり、借手の原状回復負担はほぼなくなると言われています。
もしも、敷金トラブルに巻き込まれそうになれば、管理会社あるいは消費者センターなどに相談しましょう。
また、退去費用をはじめ、原状回復費用を払わないとどうなるのでしょうか。
原状回復費用の請求に応じない場合には、管理会社から入居者に連絡が入ります。
その連絡を無視していると、書面での請求書が送付されます。
原状回復費用が高くて支払えないと思うなら、この段階で相談を行うことが大切です。
応じない場合には法的措置が取られることにも…。
アパート、マンション、住宅など、賃貸物件での原状回復についての内容は、実際には折り合いをつけるしかありません。
トラブルになりそうなら、
・国民生活センター
・消費生活センター
・住まいに関する都道府県の相談窓口
・住宅リフォーム、紛争処理支援センター
こうした相談窓口を利用しましょう。