賃貸物件の退去時には、スムーズにしかも費用を最小限にして退去したいものです。
しかし、ポイントを押さえておかないと意外な場所で出費が発生することも多く、退去で予想外の費用がかかることも少なくありません。
そこで今回は賃貸物件の退去時費用を抑えるポイントやトラブル回避のための方法についても解説していきます。
そもそも賃貸物件の退去費用とは?
賃貸物件の退去費用は入居者の故意による過失の補修にかかった費用と汚れを落とすためのハウスクリーニングにかかった費用の合計です。
つまり、原状回復に必要な費用は入居者自身が支払う必要があります。
言い換えれば業者の手を借りることなく部屋をキレイな状態で返すことができれば、退去費用を抑えられます。
一見、補修は良いとしてもハウスクリーニングは納得いかないように思われます。
実際に東京都の「賃貸住宅紛争防止条例のガイドライン」でも大家持ちであるとされているのですが、実際は異なるのが現状です。
多くの物件は契約時に入居者が退去時にハウスクリーニング代を負担する特約を結ぶことになるので、実質入居者持ちになってしまっています。
こういった点はトラブルになることも多いのですが、契約時に同意してしまっているのでハウスクリーニング代を最小限にするしか手はありません。
このようにして発生する退去費用は、退去時に支払うことになります。
しかし、よほど高額でない限り入居時に支払った敷金から引かれるので、退去時に支払いをしなければいけないということはありません。
それでも、敷金を少しでも多く返金してもらうために退去費用を抑えることは重要といえるのです。
退去費用を抑えるために賃貸物件でできること
退去費用を抑えるには、キレイな状態にして返すことです。
そのポイントは、入居直後のチェック、日ごろのメンテナンス、退去前の補修です。
入居直後から賃貸物件の退去時の費用を抑えることができます。
最初にもともと壊れている箇所、汚れている箇所をチェックするのです。
入居チェック表が多くの不動産会社から渡されるので、チェック表にチェックを入れていきます。
同時に平面図を賃貸物件の表や管理会社に請求し用意しましょう。
そして、傷があった個所や汚れがあった個所をチェックし、その際にスマホやデジタルカメラで撮影を行って証拠を残しておきます。
これを2部作成して1部は自分が保管します。
2部用意する理由は、管理会社が保管している分が紛失したり、何らかの理由で所在不明になったりといったトラブルを未然に回避するためです。
日頃のメンテナンスも重要です。
たばこの臭い、ヤニ汚れは基本的に換気扇の下で吸ってもベランダで吸っても長年住んでいれば意味はありません。
本人がタバコ臭くなっていれば、自然に家の中でニオイがついてしまうからです。
そのため、割り切って吸うか禁煙しましょう。
次に水回りはフィルターの清掃や便器、洗面台、ユニットバスのカビ除去をこまめに行っておきます。
習慣的にこまめな掃除は後から良い結果が返ってきます。
最後が退去前の補修です。
画鋲の穴や床の補修はホームセンターにあるもので簡単にできます。
また、キッチンの油汚れも大幅な費用発生の原因となるのでしっかり掃除しましょう。
このようにできる限りのことをして賃貸物件の返還を行うと費用が軽減されます。
まとめ
賃貸物件の退去時の費用は、部屋の状態によって異なります。
この状態を改善することによって、敷金からの返還金額も増すのは事実です。
そういったことから入居前のチェックや日ごろの掃除、さらに退去前の補修を行って賃貸物件をより良いコンディションにしてから退去するようにしましょう。