学校などでもワックス掛けをした経験がある方もいるのではないでしょうか、
床ワックス掛けによって表面がコーティングされてツヤが出るため、
古いフローリング材も新品同様に魅せることができますが、ワックスの耐久性も失われるとツヤも失われてしまい、
汚れも目立ちやすくなりますから、剥離をしてコーティングし直すことが必要になります。
■ワックスは必要なのか
フローリングにワックス掛けをすることは不要だとイメージする人もいるでしょう。
フローリング材によっては木目を消してしまうカラーワックスもありますし、
クリアタイプのワックスでも人工的な光沢よりも無機質な素材感を好む人もいるでしょう。
床ワックスの必要性として、第一に床に傷がつくのを防ぐことにあります。
もちろん、先にあげたように経年変化を楽しむのもアリです。
しかし、大半の方は新しいものが傷つくのを嫌がるでしょう。
床には掃除機をかけることもありますし、ペットがいれば爪による傷がついたり、椅子を引くだけでも擦れてしまったり、
日当たりが良ければ日焼けしたりムラになったりしますが、床ワックスを掛けることでこれらを防ぐことができます。
注意点としては、コーティング剤によりますが、ものを落として衝撃が加わった場合のヘコみは防ぐことが難しいようです。
あくまでも細かな傷を防ぐのに効果的だと捉えておきましょう。
さらに、床ワックス掛けにより、汚れをつきにくくしてくれます。
先にあげたように表面にツヤを与えるコーティング状態になります。
1枚膜を張ったような状態です。特に無機質な木材は水っけのあるものの浸透率が高めです。
ジュースやコーヒーなどがシミになってしまうのは木の性質の問題になります。
床ワックス掛けでコーティング、汚れが付きにくくなります。
また、光沢が出るので、見た目が美しくなります。
■剥離が必要になる
ワックスの種類によって光沢を維持できる耐久性はことなります。
見た目を美しく保つには1年程度で塗り直すことがおすすめです。
もちろん、見た目の問題だけでなく、経年劣化もあるので、美化のみならず、耐久性という機能性の問題からも剥離が必要になります。
ちなみに、フローリングワックスのみならず、剥離作業は塗布する作業よりいささか難しいことが特徴です。
素人が安易に行うと、オウトツが目立つこともありますから業者に任せるのが良いでしょう。
ちなみに、床ワックスの剥離では水を使用します。
しっかり乾燥させないままワックス掛けをしてしまうと機能性が発揮されない、劣化にも繋がるケースも高まりますから注意しましょう。
■定期的に剥離しよう
床ワックスの効果というのは先にあげたように1年程度ですが、生活環境によって違いもあります。
安易な考え方としては、剥離せずに上塗りすれば、再度光沢や傷を防ぐ効果が出るのではないかといった内容です。
もちろん、下地となる床ワックスが美化された状態なら問題ないでしょうが、
やはり経年劣化により傷、汚れは少なからずあるので剥離してから塗り直すのがおすすめです。
定期的な感覚はやはり1年に1度です。
剥離する際には剥離剤、スポンジ、バケツ、ゴム手袋などを用意します。
剥離したい場所に剥離剤をまき、スポンジで塗り広げます。
しばらく放置するとワックスが溶けるので、スポンジを使って除去しましょう。
最後に、乾いた雑巾で乾拭きをするだけですが、
剥離剤を塗布してから除去するまではフローリング材を傷めないためにスピード勝負ですからやはり業者に任せるのが良いでしょう。
その後、乾燥させてから新たな床ワックス掛けをしましょう。